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前途多難な健保法の改正
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pp.867
発行日 1966年6月10日
Published Date 1966/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201354
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健康保険法改正案の国会における審議については,3月10日の鈴木厚相の提案理由説明にひきつづき,同月中に3日間にわたつて衆議院社会労働委員会で社会党系の議員などから医療制度の問題など,医療保険の基盤となる問題について質問が行なわれただけで,この法案の内容に直接ふれる審議はほとんど行なわれていない。
社会党としては,今後同法案の具体的な問題点について,きめこまかく政府を追求するもようであるが,同党ではすでに,保険料率を政府案の千分の70から千分の65に引き下げる,国庫負担の3割定率化をはかる,家族の給付を7割に引き上げる,40年度までの累積赤字は国庫で年次的に補てんする,といつた基本的な態度を決めており,政府・与党に対してこのような線にもとづいた同法案の修正をせまる方針といわれている。
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