文献抄録
"薬で学習と記憶が強化できるかもしれない"—JAMA (Jan 3) 1966, Medical News
浦田 卓
pp.889
発行日 1966年6月10日
Published Date 1966/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201362
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はじめに:
学習learningと記憶memoryは生物すべてに通じて存在する現象である。進化の階段をのぼるにつれて,学習と記憶のはたらきも強化される。
皮質のある個所に電気刺激を加えると,突如として患者の意識のなかに過去の事件のじつに生々しい回想がうかびあがるという,きわめて劇的な事実にぶつかつたのは,たしかPenfieldであつたと思う。記憶の反応が得られるのは,脳の左右の下部,つまり側頭葉に刺激電流を深く刺入したときにかぎるのである。
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