グラフ
腎バイオプシー
木下 康民
1
1新潟大内科
pp.623-627
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201287
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患者から腎切片を採取して組織像を検査する方法が腎生検法であるが,今日の経皮的方法の行なわれる以前は,手術のさいに切片を採取する方法が行なわれていた.1951年にIversen & Brun1)によつて経皮的腎生検法が発表され,以来,穿刺部位の決定法,穿刺時の姿勢,およびこれらに関連して種々の報告がなされている.今日,多くの人が用いている方法については文献2)〜7)を参照していただきたい.
穿刺針には細切用と吸引用とある.前者の代表的なものはvim-Silverman針,後者の代表的なものはTurkel針であるが,一般に使用されている針はVim-Silverman型の針である.しかし,Vim-Silvermanの長針の方も,肥満者に用いるには短か過ぎるところから,若干長くしたもの,また套針内径をいくぶん太めにしたものを独自に作らせている人もある.
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