グラフ
光電式尿比重計
橘 敏也
1
1聖路加国際病院・臨床病理
pp.628-630
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201288
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腎機能検査の立場から,尿の中に排泄される溶質の濃度,すなわち尿の中に溶けている固形成分の量を測るには,尿の比重測定よりも,滲透圧,氷点降下度の測定の方がより合理的である。
しかし,尿の滲透圧,氷点降下度の測定となると,今日ではまだまだ簡単にというわけにはゆかない。そこでこれを尿の屈折率の測定で代行しようという努力もあるが,その点多少理論的には弱いといつても,従来の尿比重の測定がなんといつても簡易である。したがつて,尿比重の測定は,今日でももつとも簡単な腎機能検査の指標として,またもつとも基本的な臨床検査の一つとして,日常診療に一番広く,多く用いられているわけである。
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