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薬価基準に対する製薬業界の考えかた
pp.568
発行日 1966年4月10日
Published Date 1966/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201277
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中央社会保険医療協議会(会長 東畑精一氏)は,昨年10月の薬価基準の引き下げに関する答申のさい,"懸案の診療報酬体系についても早急に検討すべきである"との意見書を鈴木厚相に提出した。
その理由は,現在の診療報酬体系には,(1)医師の技術料が正しく評価されていない,(2)技術料と薬価の分離が不完全である,(3)薬価基準の決めかたに欠陥があるというものであり,これらの問題点を解決するために,速かに医療経営実態調査を行なつて資料を得なければならないと考えているが,同協議会の支払い側はこれに加えて薬価基準の問題とくに現在90%と決められているバルクラインの引き下げについても,早急に結論を出すべきであると主張している。つまり,支払い側は,現在のバルクラインで決めた薬価は,正確な平均薬価ではなく,医療機関が医薬品で不当に利潤をあげる原因になつているといつて,その改定をもとめているのである。
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