治療のポイント
かぜ薬の現状と使い分け
加地 正郎
1
1九大内科
pp.363-364
発行日 1966年3月10日
Published Date 1966/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201217
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かぜの概念
かぜは呼吸器粘膜の急性炎症によつておこる,鼻汁,鼻閉,咽頭痛,咳,痰などの症状と,同時に多少とも発熱,頭痛,全身倦怠などの全身症状をともなう一つの症候群と定義できよう。
その原因はいろいろで,アレルギーや寒冷によつておこるものもあろうが,それはごく一部分にすぎず,大部分は病原微生物,ことにウイルスの感染によるものと考えられる。主なものは表のようである。
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