臨床ウィルス学
かぜとウイルス
加地 正郎
1
1九大・第一内科
pp.109-112
発行日 1967年1月10日
Published Date 1967/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201639
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
かぜという言葉で一括されている疾患群の大部分のものがウイルスで起こつていることは,すでに周知のとおりである。ウイルス以外に細菌性(ことに溶連菌による)のかぜもあり,またアレルギーその他の非感染性因子によるかぜもあろうが,それらはかぜのごく一部を占めるにすぎない。最近のウイルス検出技術の進歩普及は,かぜといえば,すぐにウィルス性のものを連想させるに十分な根拠を与えている。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.