統計
施設内出生の年次推移
滝川 勝人
1
1厚生省統計調査部
pp.354
発行日 1966年3月10日
Published Date 1966/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201212
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つい最近,昭和38年の「人口動態統計」上巻が厚生省より発刊されました。そのなかでとくに注目されるものとして,施設の内外別出生の割合があります。すなわち,終戦直後の昭和22年には,施設(病院・診療所・助産所)内における出生は約6万4千で,全体のわずか2.4%にすぎませんでしたが,31年には,出生数は全体で100万以上減少したのにもかかわらず施設内出生は5倍をこえて37万8千となり,その後もいちじるしい上昇を示し,38年には,121万1千と出生総数の73.0%をしめるにいたつております。(表・図参照)
しかも,これを市部・郡部別にみますと,昭和38年の市部では,施設内の出生が82.8%に達し,また郡部においても51.3%となり,昭和24年以前には1%にも満たなかつたものが5割をこすにいたつております。
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