話題
欧米における計算機診断の現況—医用電子装置研究会から
高橋 晄正
1
1東大物療内科
pp.315
発行日 1966年3月10日
Published Date 1966/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201201
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情報理論的再構成
計算機診断といわれる研究の本質は診断学の情報理論的再構成ということである。診断が症状群から病気を推測する過程であることを認めるなら,診断は決定的なものではなく確率的なものとならざるをえないことは自明である。その研究は,確実な症例の多数について症状出現率の統計をとり,症状間の相関を推し測ることから始められなければならない。これに続くものとして診断の論理についての理論的な研究が医学という特殊な場において,論じられるのである。
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