グラフ
子どもの骨(2)—手部、足部の骨格変異
杉浦 保夫
1
1名大整形外科
pp.172-174
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201165
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手部や足部は多くの小骨により複雑,精巧に構築されているが,まつたく健康な児童にも種々な骨格変異Skeletal variantがかなりの頻度に観察されるし,軟骨性骨端核や軟骨性骨核の骨化過程の初期には様々な形の一過性の生理的不規則骨化X線像が認められる。
これらX線像はしばしば骨端炎その他の骨疾患陰影と混同されたり,骨折その他の外傷性変化と誤診されたり,ただちに全身性疾患の随伴症状と判定されたりしており,病的所見を正しく判断するためにはこれらX線像の発生部位,頻度,年齢分布などに対する正しい知識を持つことが必要である。
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