特集 臨床MRIを基礎から知る−さまざまな角度からMRIの魅力に迫る−
[骨関節領域]
骨関節の正常変異
常陸 真
1
1東北大学病院 放射線診断科
キーワード:
大腿骨下部骨端核の一過性不整(femoral condyle irregularity;FCI)
,
ischiopubic synchondrosis(IPS)
,
大腿骨遠位皮質骨不整(distal femoral cortical irregularity;DFCI)
,
herniation pit
Keyword:
大腿骨下部骨端核の一過性不整(femoral condyle irregularity;FCI)
,
ischiopubic synchondrosis(IPS)
,
大腿骨遠位皮質骨不整(distal femoral cortical irregularity;DFCI)
,
herniation pit
pp.161-167
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001276
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▶ 骨関節の画像診断において,正常ととらえるか異常所見と判断するかに苦慮することがしばしばある。正常変異として,骨化や軟骨結合に関連するもの,靱帯や腱の付着部の変化,発生の異常,腫瘍類似病変だが病的意義のないもの,正常だが異常にみえるものなどが挙がる。
▶ 軟骨や靱帯に関連するものはMRIが有用で,T2強調像やプロトン密度強調像で描出することが可能であり,疾患や病態に応じて脂肪抑制を併用する。多くは骨病変であり,単純X線写真やCTのほうが明瞭なことがある。
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