話題
中部肺がん研究会から
岡本 一男
1
1静岡済生会病院
pp.9
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201121
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
がんは医学の進歩の流れに頑強に抵抗する砦の一つである。これを打ち崩そうとする幾多の先人の営々たる努力は,枚挙にいとまがない。そしてその努力は今この瞬間も続けられ,将来もさらに大きな努力が続けられるであろう。
さて,肺がんについては次の二つの特徴がある。その一つは,今世紀の初頭から約50年間に世界各国を通じて急激な増加を示していることであり,いま一つは,肺がんはがんの中でも,もつとも低い治癒率をもつことである。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.