連載 往復書簡 東京と小樽を結んで・13
中部アナトリアの旅から
久保 成子
1
1前:善隣基督教会附属尾竹橋病院
pp.6-9
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900321
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1992年,新しい年の始まりです.
昨年の世界は,湾岸戦争に始まり,ソ連の革命と民主化,中東和平の始動で終わりを告げましたが,ゆっくりと,何かが変化しているのを感じます.そうしたなかで,新しい年にかける期待は,個人,地域社会,国,世界などの次元で様々なものがあると思われます.しかし,そのいずれにおいても[人間の幸福]がその根底にあることを誰もが知っています.私たちの専門,看護という職業はまさに,職業理念のみならず,具体的援助行為の細部にわたってこの[人間の幸福]ということが意識され,具現化されていく職業の世界.新しい年も,黙々と,また高らかにこの理念を遂行していくことになることでしょう.
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