グラフ
顔色その他からみた僧帽弁狭窄症
日野原 重明
1
1聖路加国際病院・内科
pp.1454-1455
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201004
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僧帽弁狭窄症の患者,特に女子で,心房細動をもち,僧帽弁閉鎖不全を伴うものの顔をみると,頬や耳殻の皮膚が赤くまたは赤黒くなっている場合が少なくない。唇の色も赤味がつよい。このような顔色の患者をみた場合は,僧帽弁狭窄症があると考えて間違いないことが多い。
いろいろの心臓病や肺疾患のチアノーゼに比して,赤味がつよく,年数がたつと,黒ずんだ色素が顔の頬の皮膚に沈着する。
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