治療のポイント
マクロライド系および類似抗生物質の役割
真下 啓明
1
1北大内科
pp.1504-1505
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201020
- 有料閲覧
- 文献概要
現況
マクロライド系ないし類似抗生物質と考えられているものはErythromycin,Oleandomycin,Spiramycin,Lincomycin,Leucomycinなどであるが,これらのほかにもかつて用いられたCarbomycinなどがある。マクロライドという言葉は1960年Abraham & Newtonによって定義されたもので,大ラクトン環を持ち,diethylamino sugarあるいはamino基を持たない糖と結合しているものであり,上記諸剤中Erythromycin,Oleandomycin,Spiramycin,Carbomycinがこれに属する。しかし臨床的な立場からはPenicillin-G耐性ブドウ球菌感染症用という意義が重視されるので,マクロライド系および類似抗生物質として構造の異なるものもふくめて1群に考える場合が多い。
これらの諸剤中本邦で日常用いられているのはErythromycin,Oleandomycin,Spiramycin,Lincomycin,Leucomycin,さらにNovobiocinなどである。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.