今月の主題
不定愁訴症候群
阿部 達夫
1
1東邦大・内科
pp.1320-1325
発行日 1965年9月10日
Published Date 1965/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200975
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
不定愁訴症候群とは,全身倦怠,下肢重感,易疲労性,動悸,息ぎれ,しびれ感,頭重,浮腫など,いわゆる脚気様愁訴をもち,しかも器質的変化を認め難い一群の症候を総称したものである。この論文では,脚気の研究からはじまり,そして今日,不定愁訴症候群と呼ぶに至るまでのうつりかわりと,医師を困らせるこれら一群の患者をいかに診断し治療するかについて,今までに到達し得た考え方を述べてみた。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.