実地臨床手技のエッセンス 症状よりみた検査法の選択
不定愁訴
蜂屋 祥一
1
,
久志本 建
1
Shōichi Hachiya
1
,
Ken Kushimoto
1
1東京慈恵会医科大学第1産科婦人科学教室
pp.947-950
発行日 1979年12月10日
Published Date 1979/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206155
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日常の実地診療において,いわゆる不定愁訴で外来を訪れる患者に接する機会は多いにもかかわらず,その取り扱いにはしばしば困惑していることは事実である。
"不定愁訴の検査法の選択"について考えるとその語の示すごとく,その症状は不定,多彩であり,単一の検査法では決め手とはならず,心理,社会面の検査,自律神経機能検査,内分泌検査などを駆使した身心両面からの総合的な病態像の把握が必要である。したがって本稿では,まず,不定愁訴の全般的な事項にふれ,ついで診断ならびに検査の手順を私どもの行なっている方法を中心に述べることにする。
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