診断問答
左上腹部の疼痛と腫瘤をともなつた患者の診断
高階 経和
1
1淀川キリスト教病院循環器科
pp.931-933
発行日 1965年6月10日
Published Date 1965/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200879
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第1部
医師A—やあ,先日はどうも。ちようど,先生のお話を伺ってから二週間目でしたか,私の病院でも,高血圧で長年治療を受けていた患者が,心筋硬塞をおこし,その直後に,急性の大量下血をおこし,ショック状態が二日続いた後に死亡したケースがありました。わたしの病院では,初めての経験でしたが,先生にお教えしていただいた直後のことでもあり,大変に役に立ち,症例検討会の時にもそのことを話し合って,病院のスタッフの参考になりました。
医師B—それは,ようございましたね。ところで,今日は,私が先生に難題を解いて頂こうと思って,お話しするケースがあるんですよ。
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