症例
術後肺塞栓
中島 春雄
1
,
日野原 重明
1
1聖ルカ病院内科
pp.265-269
発行日 1965年2月10日
Published Date 1965/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200701
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肺塞栓は発生頻度の低い疾患と思われて来たが,はたして,まれな疾患であろうか—
肺塞栓(pulmonary embolism)は日本ではまれな疾患とされ,発病の初期から診断して経過を詳しく観察した症例は少ない。本症は在来教科書にかかれたような症状や所見を示さないことが多い上に,本症に関する医師の関心が少ないために日本ではこの報告例が少ないが,注意深く剖検すると,発生頻度はそれほど低くはない。
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