症例 選択的腎動賑撮影
腎動脈の病変について
田坂 晧
1
,
竹中 栄一
1
,
山内 尚聰
1
,
北川 龍一
2
1東大・放射線科
2東大・泌尿器科
pp.270-274
発行日 1965年2月10日
Published Date 1965/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200702
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まえおき
Seldinger(1953)1)が経皮的に動脈内にカテーテルを入れ造影をするすぐれた方法を考案し,Odman(1956)2)がX線不透過性で先端を任意に屈曲加工のできるカテーテルを使い,その先を大動脈の分枝に入れて選択的に造影をする方法を始めてから,内臓の動脈系がきわめてよく撮影できるようになつた。欧米では最近4〜5年で普及をし臨床レベルで行なわれている。東大病院放射線科では昭和38年1月からこの方法で腎動脈・腹腔動脈・腸間膜動脈・腕頭動脈・内腸骨動脈などの選択的撮影を現在まで約400例に行なつた。この中で腎動脈撮影をした症例から,写真を供覧し診断的意義をのべることにする。
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