Japanese
English
特集 血管の外科
研究と報告
術後肺塞栓症とその心電図
Three cases and E.C.G. changes of postoperative pulmonary embolism
佐竹 弘
1
,
塩之谷 昌
1
Hiroshi SATAKE
1
1豊橋市民病院外科
pp.900-903
発行日 1967年6月20日
Published Date 1967/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204343
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,わが国でも交通事故の増加により,その原因となる四肢外傷後の静脈血栓が増えたこと,心臓血管外科の発達によりその治療の可能性が増したことなどより,致命的な術後肺塞栓症が注目されてきている.橋本1)の調査によれば,わが国主要大学の1947〜1956年の10年間の報告では,致命的な肺塞栓は2例しかなかつたということである.われわれは最近,相次いで3例の術後肺塞栓症を経験し,これらを通じて肺塞栓症の術後合併症としての重要性を痛感し,またその時撮影しえた心電図と共に多少の文献的考察を加えたので報告する.
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.