ルポ
脳性麻痺の子どもたちに愛の手—東京小児療育病院
今村 栄一
1
1国立東京第一病院小児科
pp.236-239
発行日 1965年2月10日
Published Date 1965/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200696
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女医さんの手で病院作り
女医さんたちが力を合わせて病院を作つたというニュースが,いつか新聞に出ていた。これだけでは,女医さんたちの生活力のたくましさを感じるだけであるが,恵まれない脳性麻痺の子どもたちのために病院を作つたということに強く心をひかれた。
ある1日,機会を作つて,この東京小児療育病院を訪れることにした。車の混み合う都心を離れると空は本来の青色となつた。そして武蔵野のおもかげが,まだ断片的ながらも残つている。茶畑の中を通り抜けると古い木造の国立村山療養所があつた。その近くに東京小児療育病院があつた。
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