東京同愛記念病院の看護婦養成について
Ⅰ.東京同愛記念病院の設立
笠井 ナミ子
1
1日本医科大学付属第二高等看護学院
pp.319-325
発行日 1977年5月25日
Published Date 1977/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907097
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はじめに
東京同愛記念病院は昭和4年6月に落成してから,敗戦後の昭和20年10月1日に米国進駐軍に接収されるまで施療病院として活躍している.同院は昭和30年10月1日にそれらによる解除をうけるが,これ以降は‘社会福祉法人同愛記念病院’と変更して,総合,一般としての治療を続けるようになる.
看護婦養成は病院の落成前から行われている.そして病院が接収されていた期間を除いては現在も続けられている.しかし,その教育は,終戦を境にして性格が全く違っていたように思われる.ここでは東京同愛記念病院の看護婦養成について述べてみたい.同院での養成は,病院開設4年前の大正14年から行われている.
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