特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方
気管支喘息
【増悪期の治療】
発作時の対応
堀江 健夫
1,2
1前橋赤十字病院呼吸器内科
2前橋赤十字病院リハビリテーション科
pp.1810-1814
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200005
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎喘息発作治療は以下の3点に留意しながら手際よく進めていく.
・発作強度の評価と初期治療:病歴聴取・フィジカルアセスメントと発作強度の評価を行い,速やかに該当するステップの治療を開始する.
・初期治療評価と治療ステップ変更の決定:初期治療後に病状が悪化した場合は治療のステップアップを行う.軽度〜中等度では1時間無治療で症状が安定していれば帰宅を検討する.
・入院・帰宅の判断:入院後も悪化をきたす可能性が高いため,モニタリングを怠らず,悪化時には速やかに治療ステップアップを行う.帰宅時には再発作予防のための内服ステロイド,SABA吸入薬を処方する.その場限りの医療とならないように外来再受診ないしは専門医紹介を行う.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.