ファースト・エイド
心筋硬塞発作時のショック
日野原 重明
1
1聖路加病院・内科
pp.708-709
発行日 1965年5月10日
Published Date 1965/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200823
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心筋硬塞におけるショックの意義
心筋硬塞の急性期,すなわち,発病4週間以内に死亡するのは,聖ルカ病院の統計では約30%であるが,このなかでは最初の1週間以内の死亡が多い。
急性心筋硬塞の死亡は,発作直後のショックか,2週間以内の心臓破裂か,心室細動のためか,または急速に悪化する心不全かのいずれかであるが,このうち発病直後のショックはしばしば遭遇するものであり,またもつとも危険なものである。
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