特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい!
ここまでわかってきた炎症性腸疾患の疫学と病態―今後の課題は?
炎症性腸疾患関連遺伝子
梅野 淳嗣
1
,
浅野 光一
1
,
松本 主之
2
1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
2岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科消化管分野
pp.998-1002
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107588
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ポイント
◎炎症性腸疾患は遺伝的要因と環境因子の相互作用により発症する多因子疾患と考えられている.
◎ゲノムワイド関連研究の結果からこれまで163カ所の領域が炎症性腸疾患関連座位として同定されている.
◎炎症性腸疾患関連座位には,獲得免疫,免疫寛容,自然免疫,オートファジーや腸管上皮のバリア機構などに関連する遺伝子領域が含まれている.
◎欧米では再現性が広く認められているNOD2,ATG16L1やIL23R遺伝子など一部の領域は,本邦の炎症性腸疾患患者を対象とした研究では関連が認められていない.
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