特集 虚血性心疾患up to date―内科医によるトータルマネジメント
近未来に向けて―冠動脈治療の将来
血管・心筋再生医療の展開
林 恵美子
1
,
細田 徹
1
1東海大学創造科学技術研究機構医学部門
pp.718-721
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107477
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎近年,心臓幹細胞の存在が明らかにされ,心筋細胞などが生理的に再生していることが示された.
◎今世紀初頭より,心血管疾患に対するさまざまな細胞治療が試みられ,有望な結果も得られている.
◎骨髄由来細胞や心臓幹細胞は,有害事象を増加させることなく,心不全を改善させる傾向がみられた.
◎末梢動脈疾患,特にBuerger病(TAO)に対して,骨髄由来細胞の局所投与が奏功している.
◎大規模臨床試験を通じた,心血管疾患に対する細胞治療の安全性・有効性の確立が期待される.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.