特集 外来で出会う呼吸器common疾患
呼吸器系のcommon疾患
市中肺炎—外来での対応と入院の適応
今村 圭文
1
,
河野 茂
2
1長崎大学病院第二内科
2長崎大学
pp.1549-1552
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223666
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ポイント
●肺炎の症状として典型的なもの(発熱,咳嗽,喀痰,呼吸苦など)だけでなく,倦怠感,食欲低下などにも注意する.
●重症度分類(A-DROP)により,軽症患者あるいは全身状態が良好な中等症患者は外来治療が可能である.
●治療開始前に原因菌の検索に努める.原因菌が不明の場合は細菌性肺炎と非定型肺炎を鑑別し,前者にはペニシリン系薬,後者にはマクロライド系薬による治療を原則とするが,高齢者や基礎疾患を有する患者にはレスピラトリーキノロン系薬による治療を考慮する.
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