特集 新時代の肺炎診療
市中肺炎(CAP)の診療
細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別―有用性と今後
宮下 修行
1
1川崎医科大学総合内科学1
pp.1968-1970
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107171
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ポイント
◎細菌性肺炎と非定型肺炎を鑑別する大きな目的は,非定型病原体の重要性を認識するとともに,原因菌を絞り込んで治療することを意味している.
◎広域抗菌薬をエンピリック治療の第一選択薬から除外することで,耐性菌出現や蔓延抑止につながる.
◎高齢者や重症例,前抗菌薬投与例では両者の鑑別は困難である.
◎耐性マイコプラズマの出現やニューキノロン系抗菌薬の普及などで,細菌性肺炎と非定型肺炎を鑑別する必要性には疑問がある.
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