特集 内科診療にガイドラインを生かす
リウマチ・膠原病
線維筋痛症
岡 寛
1
1東京医科大学八王子医療センターリウマチ性疾患治療センター
pp.381-385
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107134
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内科診療に役立つ国内外のガイドライン
線維筋痛症(fibromyalgia:FM)の診断・治療に関する国際的なガイドラインは,The American Pain Society(APS)の2005年,The European League Against Rheumatism(EULAR)の2007年,The Association of the Scientific Medical Societies in Germany(AWMF)の2008年のガイドラインが存在するが,薬物療法の記載は三環系抗うつ薬(アミノトリプチリン)が中心となっており,最新の治療になっていない1).これに対して,本邦での線維筋痛症診療ガイドライン2013(日本線維筋痛症学会 編)では,多施設の二重盲検の結果を採用し,プレガバリンを推奨度Aに改訂するなど,最新の治療内容となっており高く評価される2).ガイドラインではないが,最新の文献として,Ann Rheum Disにネットワークメタ解析の結果が示されており,薬理学的介入として,プレガバリン,SNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤),認知行動療法の有用性が示されている3).
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