整形外科/知ってるつもり
線維筋痛症
三木 健司
1,2
,
行岡 正雄
3
1尼崎中央病院整形外科
2大阪大学医学部付属病院疼痛医療センター
3行岡病院リウマチ科
pp.930-933
発行日 2009年9月25日
Published Date 2009/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101590
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■はじめに
線維筋痛症は,1970年代半ばに欧米でその存在が確認され,1980年代に本邦でも確認された,全身に耐えがたい痛みがある疾患である.この聞きなれない疾患は,古くからリウマトロジーの中で結合組織炎症候群や七川らが提唱した多発性付着部炎などを含んだ全身性慢性疼痛症候群として一部のリウマチ科医師の間では知られていた.2004年に厚生労働省線維筋痛症研究班が発足し,日本での研究が進み,班長である西岡らにより2007年に本邦での始めての医師向けのテキスト8)が完成した.
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