特集 今日から役立つ高血圧診療のノウハウ
降圧治療のノウハウ
治療抵抗性高血圧への対応
河野 雄平
1
1国立循環器病研究センター高血圧・腎臓科
pp.1432-1434
発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106941
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ポイント
◎治療抵抗性高血圧患者の診療においては,治療抵抗性の要因に留意し,それに応じた対策が重要である.
◎患者側の要因として,服薬アドヒアランス不良,生活習慣の不良(食塩過剰摂取,肥満,過剰飲酒など)に留意する.
◎医師側の要因は,降圧薬の使い方(利尿薬の不使用,類似の降圧薬の組み合わせ,用量不足)や,血圧を上げる薬剤の使用などである.
◎高血圧自体の要因には,白衣現象,腎障害,二次性高血圧などがある.
◎薬物治療では作用機序が異なる降圧薬を十分量用いることと利尿薬を含めることが基本で,不十分な場合には多剤を併用する.
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