特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する
各論:薬剤同士の“違い=個別性”を理解して実践的な使い分けを習得する
バンコマイシンとテイコプラニン
上原 由紀
1,2
1順天堂大学医学部感染制御科学
2順天堂大学医学部総合診療科
pp.1236-1239
発行日 2013年7月10日
Published Date 2013/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106895
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ポイント
◎現在でもバンコマイシンは薬剤耐性グラム陽性菌の標準的治療薬である.
◎バンコマイシンはトラフ濃度を測定し,目標濃度を十分に保つ必要がある.
◎テイコプラニンはバンコマイシンに比較し副作用が少なく使用しやすい薬剤であるが,臨床効果がバンコマイシンに勝るという報告はない.
◎腸球菌に対してテイコプラニンを使用する場面は,現在はほとんどない.
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