Japanese
English
特集 小児臨床検査2024
XVI.薬物血中濃度モニタリング
4.バンコマイシン,テイコプラニン,アミノ配糖体
Vancomycin, Teicoplanin, Aminoglycoside
大宜見 力
1
Chikara Ogimi
1
1国立成育医療研究センター感染症科
キーワード:
バンコマイシン
,
テイコプラニン
,
アミノ配糖体
,
ゲンタマイシン
,
PK/PD
Keyword:
バンコマイシン
,
テイコプラニン
,
アミノ配糖体
,
ゲンタマイシン
,
PK/PD
pp.796-799
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002055
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1 薬物代謝
1)バンコマイシン
静注で投与されると変化することなく腎臓から尿中へ排泄される1)。腎機能低下で排泄が遅延する。肝機能低下の影響はわずかであり肝障害がある患者において投与量の調節は不要といわれている。一般にMRSA(methicillin resistant Staphylococcus aureus)に対しては,AUC(area under curve)/MIC(minimum inhibitory concentration)で400以上が治療目標である。計算には専用のソフトウェアが用いられる。AUC/MICの式で表されるように治療で標的とする菌のMICが重要である。近年,MRSAのMICが上昇している現象があり,治療の際には注意を要する2)。MRSA以外の菌による感染症治療における目標値は定まっていない。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.