連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・14
混合性結合組織病(MCTD)患者の皮疹と蛋白尿
岡田 正人
1
,
衛藤 光
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ)
2聖路加国際病院皮膚科
pp.894-898
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106811
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後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回は35歳の混合性結合組織病(MCTD)の患者さんです.MCTDは16歳の時に,Raynaud現象,抗核抗体640倍,抗U1RNP抗体高値陽性,関節痛,心外膜炎,筋肉痛から診断され,ステロイドパルスなどの治療で軽快したとのことです.ここ10年ほどは当院に通院されており,妊娠時の蛋白尿などはありましたが,入院歴もなく最近までは比較的安定していました.今回,職場での大きなストレスがあり体調がすぐれないなか,お子さんの運動会で一日中炎天下にいたところ,発熱,倦怠感,皮疹の増悪をきたしたので受診され,検査にて蛋白尿の出現を認めています.細胞性円柱などの尿沈査はなく,クレアチニン,血清補体値は正常です.
後期研修医(皮膚科) 米国ではMCTDという診断名を最近はあまり使わなくなっているようですが.
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