特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する
診断
逆流性食道炎,Barrett食道,Barrett食道腺癌の内視鏡診断
天野 祐二
1
1国際医療福祉大学化学療法研究所附属病院内視鏡部
pp.785-788
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106784
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ポイント
◎逆流性食道炎の診断一致性の向上のために,食道下部を十分に伸展させて正確に観察を行うことが大切である.
◎Barrett食道の内視鏡診断は,正確な食道胃接合部の位置診断が基本となる.本邦では食道柵状血管の下端とすることが多いが,胃の縦走襞の上端も食道胃接合部として定義されている.
◎Barrett食道腺癌の内視鏡診断は,発生部位の特異性や炎症の存在を考慮に入れて行う必要がある.
◎LSBE症例は坦癌率が高いので,丁寧な内視鏡観察に加えて,積極的にサーベイランス生検を行うことが望ましい.
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