連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・10
関節炎を伴った紫斑
岡田 正人
1
,
衛藤 光
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ)
2聖路加国際病院皮膚科
pp.156-159
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106623
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後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回の患者さんは,右足関節と右第3指近位指節間(PIP)関節の関節炎にて紹介となった45歳男性です.10年以上海外駐在をされていた方で,半年ほど前に帰国されてからストレスが強かったとのことです.帰国してすぐに排尿時痛があり,尿道炎の診断で抗菌薬の処方を受け軽快していますが,培養検査などは受けてないとのことです.4カ月前から両下腿に皮疹が出現し(図1),近医皮膚科にて乾癬を疑われて皮膚生検を受け,慢性色素性紫斑の診断がついています.2カ月ほど前から,右足関節の腫脹と痛みがあり皮膚炎との関連が疑われましたが,その後に皮膚病変のない右第3指PIP関節にも同様の関節炎が出現したため紹介となっています.
アレルギー膠原病科医 この時点でどのような疾患を考えますか.
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