連載 研修おたく 指導医になる・9
コミュニケーション能力は教えられるか?
白井 敬祐
pp.1835
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106215
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アメリカでは,9月に入り2013年7月採用のフェローシップの面接が始まりました.
腫瘍内科では採用する専修医の基準を決めようと話し合いが行われました.やる気がある,悪性腫瘍に興味がある,忙しくても文句を言わない,研究に興味がある,アカデミックに興味がある(大学に残ってもいい),働きやすいなど,次々と欲しい人の基準が挙げられましたが,ここで「働きやすい(Easy to work with)とは,どんなやつだ?」という疑問が提示されました.よく準備している(Well prepared),気持ちに波がない(Steady mood),信頼できる,正直,なんて当たり前な意見のなかで,「コミュニケーションがとれる」ということが挙げられました.コミュニケーションのセンスがあれば,自然と周りに助けてもらいながら,ほっといても成長していくというのです.過去の仲間にも,教えられ上手でかわいがられるやつがいました.確かにそういう人はコミュニケーションに長けていた気がします.
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