今月の主題 外来・病棟でのプライマリケアに必要な感染症の知識
頻度の高い病態
急性腸炎
小林 健二
1,2
1聖路加国際病院一般内科
2聖路加国際病院メディローカス
pp.1704-1707
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106185
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ポイント
★急性腸炎の治療で最も重要なのは脱水および電解質異常の補正である.
★旅行者下痢,細菌性赤痢,カンピロバクター感染では抗菌薬投与の有効性が示されている.
★サルモネラ感染のうち,高齢者,人工弁・人工血管置換後,ステロイド服用中,免疫不全状態の患者などでは腸管外感染のリスクが高いため抗菌薬を使用する.
★入院患者の下痢の原因として重要なのはClostridium difficile感染である.抗菌薬の使用,高齢者,PPIの使用などが危険因子となる.
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