今月の主題 痛風・高尿酸血症診療の新展開
内科医が診る痛風関節炎とその臨床
痛風関節炎の治療―最近の進歩
益田 郁子
1
1山王病院リウマチ科
pp.1347-1351
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106090
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ポイント
★痛風発作に対しては抗炎症薬(NSAIDs,グルココルチコイド)による治療を行う.ただしそれぞれの限界や副作用に留意する.
★尿酸降下薬は発作が完全に治まってから開始する.ただし,すでに尿酸降下薬治療を開始している場合は発作を起こしたとしてもそのまま継続し,発作の治療を上乗せする.
★発作時には尿酸値をなるべく変動させないことが原則である.
★コルヒチンは発作予兆時に有効である.また,発作が頻発する難治例にはコルヒチンカバーが有用な場合がある.
★海外では抗IL-1療法や,ペグ化ウリカーゼ製剤などが発作治療や予防を目的に開発されている.
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