今月の主題 肝硬変update―より良き診療のために
肝硬変合併症の治療
門脈圧亢進症の薬物療法
楢原 義之
1
,
金沢 秀典
1
,
坂本 長逸
1
1日本医科大学消化器内科
pp.1204-1207
発行日 2012年7月10日
Published Date 2012/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106048
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
★門脈圧亢進症は,肝内血管抵抗の上昇と門脈血流量の増加により生じる.
★門脈圧を低下させる薬剤は,肝内血管抵抗を低下させるものと,門脈血流量を減少させるものに大別される.
★門脈血流量を減少させる薬剤にはバソプレシンやプロプラノロールなどがあり,食道静脈瘤の治療に用いられる.
★肝内血管抵抗を低下させる薬剤の臨床的応用には今後の検討が必要である.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.