連載 アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・24
生物学的製剤開始後の間質性肺炎増悪
岡田 正人
1
,
仁多 寅彦
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2聖路加国際病院呼吸器内科
pp.526-530
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105860
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後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回は59歳の男性です.抗トポイソメラーゼⅠ(Scl-70)抗体陽性の広汎型全身性硬化症(dcSSc)と間質性肺炎にて20年以上の外来通院歴がありますが,今までは入院歴はありませんでした.3年前からMCP,MTPの関節炎を発症し,dcSScによるものとしてNSAIDsで経過を観察していました.MTP関節に骨びらんが認められ抗CCP抗体も陽性化したため,関節リウマチの合併と診断し,サラゾスルファピリジンを,そしてエタネルセプトも1年以上前から開始しています.ゴルフなどの運動はしていたようですが,最近少し息切れを自覚しておられ,エタネルセプト注射前に37.2℃と発熱があったため外来を予定外受診し,胸部CTにて間質性肺炎の増悪を疑われ入院となりました.胸部画像の評価をお願いします.
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