今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ
検査のトピックス
内視鏡検査や画像検査で何がわかるのか?
佐々尾 航
1
,
林 芳和
1
,
山本 博徳
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
pp.216-219
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105778
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ポイント
★急性下痢では一般に画像検査の緊急性は低い.ただし,血性下痢および免疫抑制状態の場合は考慮すべきである.
★慢性下痢では炎症性腸疾患やMicroscopic colitisを考慮し,内視鏡検査および生検による組織学的評価を行うべきである.
★便秘では急性・慢性にかかわらず,大腸癌の可能性を考慮し,大腸内視鏡検査を施行すべきである.
★ただし,閉塞症状を伴う便秘は大腸内視鏡検査の前に腹部CT検査を施行すべきである.
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