今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ
下痢症へのアプローチ
感染性下痢,旅行者下痢症
神谷 茂
1
1杏林大学医学部感染症学
pp.220-224
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105779
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ポイント
★感染性下痢症は細菌性下痢症,ウイルス性下痢症,寄生虫(原虫)性下痢症に分類される.
★細菌性下痢症には細菌性赤痢,コレラ,腸管出血性大腸菌感染症,病原性大腸菌感染症,カンピロバクター腸炎,腸炎ビブリオ腸炎,ウェルシュ菌腸炎,セレウス菌腸炎などが含まれる.
★ウイルス性下痢症の起因ウイルスとしてノロウイルス,ロタウイルス,サポウイルス,アデノウイルスなどが含まれる.
★寄生虫(原虫)性下痢症の原因寄生虫(原虫)として赤痢アメーバ,ランブル鞭毛虫,クリプトスポリジウムなどがある.
★旅行者下痢症は先進国の人々が熱帯地方や亜熱帯地方へ旅行した際に罹患する下痢症のことである.
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