連載 アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・20
全身性硬化症関連間質性肺炎の長期フォロー
岡田 正人
1
,
仁多 寅彦
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2聖路加国際病院呼吸器内科
pp.2020-2024
発行日 2011年11月10日
Published Date 2011/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105659
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後期研修医(呼吸器内科) 今回の患者さんは,全身性硬化症の60歳男性です.12年前に健康診断で間質性肺炎を指摘され,胸腔鏡下肺生検を施行し,非特異性間質性肺炎(NSIP)と診断されていました.3年前に間質性肺炎が急激に悪化したために当科に緊急入院となり,ステロイドパルスとシクロホスファミド点滴パルス療法(IVCY)にて救命され,退院時に在宅酸素療法(HOT)を開始しています.その入院中に限局型の全身性硬化症の診断がつき,間質性肺炎も全身性硬化症に伴う間質性肺炎と診断さ,れました.その後,IVCYを月1回,合計6カ月間治療後(プレドニゾロンは7mg/日まで減量)に,IVCYの後療法としてアザチオプリンを開始したところ,汎血球減少を認めたため再入院となっています.
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