今月の主題 睡眠呼吸障害の克服―内科医が知っておきたい病態・症状・関連疾患
睡眠呼吸障害の病態生理
睡眠呼吸障害と性差
榊原 博樹
1
,
三重野 ゆうき
1
,
林 正道
1
1藤田保健衛生大学医学部呼吸器内科学I
pp.960-964
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105209
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ポイント
★睡眠呼吸障害と睡眠時無呼吸症候群の有病率には著明な男女差があり,疫学調査では2~3:1,受療患者では8~10:1で男性に多い.
★女性では閉経後に有病率が上昇することから,プロゲステロンの上気道筋開大作用が発症に防御的な役割を果たしている可能性がある.
★顎顔面および上気道形態の男女差も有病率の差異に関与している可能性がある.
★女性に関しては,睡眠呼吸障害の心血管障害や生命予後に対する影響は明らかになっていない.
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