今月の主題 緊急画像トラブルシューティング―内科医のためのPearlとPitfall
座談会
内科医が救急現場で画像診断をうまく活用するために
岩田 充永
1
,
夏目 寿彦
2
,
山中 克郎
3
,
松本 純一
4
1名古屋掖済会病院救命救急センター
2松前町立松前病院
3藤田保健衛生大学総合救急内科
4聖マリアンナ医科大学救急医学
pp.660-670
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105130
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本のCT・MRIの保有台数はOECD加盟国内でも群をぬいている.画像診断へのアクセスが格段に向上し,需要は増大する一方で,放射線画像専門医は依然として不足しており,少なくとも初期診療の段階では一般内科医が読影をせざるを得ないのが実情である.とはいえ,若手医師が読影を学ぶ場はほとんどなく,特に時間的制約のある救急外来における読影・診断では常に不安がつきまとう.このようななかで一般内科医が見逃しを少しでも減らし,自信を持って画像と対峙するためにはどうすればよいだろうか.司会の岩田充永氏は「画像診断能力のみならず,問診・身体診察・他の検査を含めた総合臨床力を上げる必要がある」と主張する.一般内科医が画像を自らの武器として使いこなすために何をすべきかについてご議論いただいた.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.