REVIEW & PREVIEW
CKD患者の貧血治療は益か害か
秋澤 忠男
1
1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門
pp.308-310
発行日 2011年2月10日
Published Date 2011/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105034
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腎性貧血は腎不全患者に最も高頻度に発症する合併症で,その第1治療選択薬である遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン製剤(rHuEPO)がわが国で実用化してから20年が経過している.rHuEPOを代表とする赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent:ESA)の登場に伴い,腎性貧血をどのレベルに管理するか(治療の目標ヘモグロビン:Hb)が治療上の大きな課題となった.効果と安全性上,健常者と同じレベルまで貧血を改善するのが得策か否か,の論争である.
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