今月の主題 関節リウマチを疑ったら―診断・治療のUpdateと鑑別すべき膠原病
座談会
内科医として関節炎を鑑別する醍醐味
岸本 暢将
1
,
徳田 安春
2
,
江里 俊樹
3
,
岡田 正人
1
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2筑波大学附属水戸地域医療センター総合診療科
3東京大学医学部附属病院アレルギー・リウマチ内科
pp.292-303
発行日 2011年2月10日
Published Date 2011/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105032
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2010年,23年ぶりに欧州リウマチ学会にて関節リウマチ新分類基準が最終発表された.これは“骨びらん”が起こる前に早期治療を開始する目的で早期診断ができるよう工夫された基準である.ところがこの基準には“関節リウマチと類似する他疾患を除外する”という項目が含まれている.つまり日常診療で遭遇する最も頻度の高い膠原病の一つである関節リウマチの診療を行っていくうえで,プライマリケア医が関節炎をきたす膠原病の鑑別に精通することが至上命題である.
座談会では関節リウマチの早期診断と鑑別が必要な疾患とその特徴,多関節炎患者における最低限プライマリケアで必要な検査,さらに早期治療や病診連携の重要性についてディスカッションした.
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