連載 研修おたく海を渡る・61
看護師とのコラボ―コミュニケーションをどうとる?
白井 敬祐
pp.138
発行日 2011年1月10日
Published Date 2011/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104995
- 有料閲覧
- 文献概要
指導医になってから,2年半マンツーマンで外来で働いた看護師のボビーが,初孫ができたのをきっかけに引退することになりました.患者や家族の細かいところまで把握した彼女のアドバイスはいつも的確で,何度救われたことかわかりません.化学療法室の看護師さんも,「Keisuke,どうするの?ボビーやめちゃうんだって.彼女の替わりは,そうはいないよ」なんて,不安になるようなことを言ってくれます.
ボビーの替わりにやってきた看護師さんは,ジョニー!「また男みたいな名前だね」とからかわれました.60代のベテラン看護師から,20代の若手看護師へ一気に若返りました.一カ月の引き継ぎ期間がもらえたので,ボビーには,患者に電話をするのが好きだとか,比較的早めに緩和医療の話を持ち出すといった,僕のこだわりを伝えてもらうようお願いしました.僕は僕で,コミュニケーションをどうとるか,三つの作戦を考えました.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.